蟹3

感想と怪文書

ポケモンユナイトネットワークテスト感想

先日行われた、ポケモン版MOBAこと『ポケモンユナイト』のネットワークテストをプレイした感想。製品版は7月Switchで配信予定。秋にモバイル版。

MOBAってなに

マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナの略。一言で言うと日本以外でめっちゃ人気なチーム対戦ゲームジャンル。『LoL』や『Dota2』が有名。e-sportsが非常に盛ん。eスポの賞金獲得ランキグンの上位はだいたいMOBAプレイヤーだったと思う。
ちなみに俺のMOBA経験値は4,5年前にLoLを10時間程やった感じです。よろしくお願いします。

どんなゲーム

5人対5人でマッチングしポケモンを選んで出撃、フィールドの野生ポケモンや敵チームのポケモンを倒して経験値とえなじー?を稼ぐ。両チームの陣地にゴールがいくつか設置してあり、集めたエナジーをダンクシュートすると得点が入る。10分経過で試合終了、得点が高いチームの勝ち。ロスタイムや延長はなし、5分経過すれば投票で降参は可能。絶対に長引くことがないのは非常に高評価。(結果的に長時間やってしまう)
相手をキルするだけでは勝てないが、キルすれば相手の持ってるエナジーは地面に落ちるしゴールもしやすくなるし経験値差もつく。スプラのガチアサリに例えた方が伝わる人は多そう。エナジーもアサリにちょっと似てる。

おもしろい?

LoLをやりたかったけど難しくて挫折した者のひとりとして期待していたが、第一印象はかなり良かった。MOBAが流行らない(多数の)理由のひとつに覚えることが多すぎて新規ハードルが高いというのがあるが、ゲーム性を維持しつつシンプルにカジュアルにしようという意図をかなり感じた。*1
とはいえ、今回はMOBAがわかる人もわからない人も一斉にスタートしたので、ゲームとしてはかなりカオスというか、1個のボールに全員群がる中学体育のサッカーみたいな様相だった。(高ランク帯はまともだったのかもしれないがテスト中にそこまで行けていないので知らない)本来の戦略性を十全に味わえたかといえばそうでもないと思う。そのへんは今後各々が勉強して身に付けていくしかない。
俺みたいにLoLを挫折した系の人なら、比較的手軽に参入出来てなおかつMOBA本来の面白さもコンパクトに備えているゲーム、というのはかなり嬉しいのではないかと思う。一通りわざの効果などはさらってみたがこのくらいの量なら無理せず覚えられそうだと思えた。

民度

MOBAが流行らない(数多くの)理由のひとつに「暴言、煽り、トロールが常態化した風土」がある。SNSではテスト前から「MOBAとキッズが悪魔合体して地獄が生まれるのでは」という懸念が見られた。
実際やってみると、ゲーム内のコミュニケーション手段はかなり限定されているので、そこまで殺伐としたものは感じられないしあまり心配はいらないように見えた。チャットは定型文だけだしピンは連打不可能だしデス数は隠されている。画面の向こうで苛立ちコントローラをぶん投げる輩は大量にいるかもしれないが、それがこっちに伝わってくることはないと思う。なんか「ボイスチャット可」みたいなのを見かけたような気がするけど知ーらない。

流行るのか

個人的には「MOBAに興味はあるけど諸々の理由で断念」という前提があるのでほどよく面白かった。MOBAやってるけどアラーム程度だよという人もこういうのでいいんだよって感じかもしれない。今でもバリバリランク上げてる人から見れば薄味でつまらないかもしれない。
MOBAという単語も知らない勢、ポケモンだからとりあえずやってみた勢、キッズ勢、などが楽しめるのかどうかは正直わからない。この手のゲームは一定の事前知識がないとプレイする権利さえないかのような雰囲気がある(個人の印象です)ので、そういう文脈にどこまで適応できるのだろうか。案外、最近の子はネットでスラスラ攻略とか調べたりしてるのかもしれないが。
どちらにせよ、こういうのはレートマッチングの精度が高いほどガチ勢もエンジョイ勢もそれぞれで楽しめるわけで、マッチングの精度は人が多いほど高まるはずなので、最初だけでも流行ってほしい。ポケモンブランド頼む。

*1:MOBAわかる人向けに具体的に書くと、アイテム購入がない、スキル2個ウルト1個、ミニオンプッシュの概念がない(野良ポケは全部中立)、タワーが攻撃しない、レーンが2本、などなど。