蟹3

感想と怪文書

強化人間、ルビコンに散る


というわけで、今話題のアーマードコア6を買った。1週目クリア。
シリーズ完全無プレイ、一応ガンダム系の似たようなのをちょこっとだけ触ったことあり。

おもろかった。発売10日で40時間遊んだ。巷の評価も「難易度が高い」という点以外はほとんど不満を見かけないレベルの高評価。10年闘争を求め続けたおっさんたちも成仏したであろう。アーマードコアって何かと神格化されているというか、「アーマードコアじゃないと得られない栄養がある」的な語られ方をしている印象があるが、やること自体は各種ミッションを順番にこなしてお金稼いでパーツ買って機体を弄って~という感じで、正直よくあるやつだよなと思った。よくあるの元祖がアーマードコアなのだろうか。

世界観やストーリーテリングが無二、かというとまあこれもフロムやなあという感じで別段変わった感じではないが、レビューとか読むとシリーズの中ではかなりわかりやすい話らしい。面白いかどうかでいえば普通に面白かった。選択肢でエンディングが変わるのだが、その選択肢っていうのが「(各陣営の)どのキャラクターの味方に付くか」を選ぶ感じで、各キャラ主人公に対して好意的なので実質恋愛シミュレーションと言われているのもわかる。それぞれ印象に残るいいキャラなので2周目からは違うキャラを攻略しよう、っていうリプレイ性がある。

難易度の部分でいうと、確かにかなり難しい。クリアするまで間違いなく3桁は撃墜されている。エルデンリングで苦しんだフロムお得意の「モーションを見てきちんと避けないと体力半分以上もっていかれるよ」がふんだんに駆使されており、ひたすら避けまくって削り続けろ!ってやってると顔が真っ赤になってくる。一方で、アセンブルを適切なものに変更すると数時間苦しんだ強敵が30分もかからず撃破できた、というケースが何回かあり、そういう意味ではソウル系よりはかなり優しいと思った。ラスボスですら、3時間くらいボコられたので泣きながらYouTubeでラスボスをボコってる動画を探し、武器だけそれに似せて重量オーバーなので胴体と頭を初期装備のやつにしてあきらめ半分に突撃したら2,3回で撃破してしまい、ドラマティックというか拍子抜けというか。とはいえ、逆に言うとそれは「お気に入りの機体一本でクリアが(凡人には)厳しい」ということなので良し悪しとも思う。
武装の性能もあきらかに役に立つやつと全然使う機会がなさそうなやつでけっこうハッキリしていて、パーツバリエーションの割には(一流パイロット以外は)選択肢の幅は狭いように感じた。全体的に近距離武器が強くてライフルみたいな遠距離系の武器はあまり役に立たない。ボスの半分はダブルガトリングで倒した気がする。2周目でもっと強い武器とか出てくるんだろうか。このへんは対人戦で使うことも考えて調整してるのからなのかもしれないが、ストーリー中はクソデカ兵器がボスのことが多いので、対人AC戦に使える(かもしれない)武器が通用しないように感じた。武器以外のアセンブルに関しては積載とエネルギー容量とブースター性能の兼ね合いが結構奥深くて、真面目に考えたらかなり大変そう。操作が下手なので避ける前提の軽量機よりも重量機体になりがち。

たいていの一人プレイ用ゲームは40時間も遊べば満足するのだがまだまだ遊びたいと思えるので間違いなく神ゲーであった。