蟹3

感想と怪文書

どこまでも遠く憎い

note.mu


オタクの赤裸々かつ愉快な日々を綴ったエッセイ漫画でおなじみのつづ井さん。読んだことありますがとても面白かったです。
要約すると「趣味で超充実してるのに非モテというだけで不幸認定される。自虐ネタで受け流していたら気付かぬうちにめちゃくちゃストレスが溜まっていた。安易な自虐はやめよう。誰が何と言おうとワイは幸せじゃ」ということです。
本当にそうだよな~、価値観がな~、自虐がな~、と上から下まで納得する話でした。幸福の在り方を一般化する時代はそろそろ変わっていくだろうと思いますし、一定の価値観で他人のハピネスを勝手に測るような輩が許せないとも思います。俺自身、つづ井さんに比べれば軽いと思いますがそういう話を振られたことはあるので、よくわかります。
ただ、つづ井さんがそういう手合いに対して「いやウチ幸福なんやけど」と言えるのは、「自分」をきちんと持って自立(Independent Woman Tsudui)できているからです。Independentできているのはオタクあるいは腐女子として強いからです。漫画を読めばわかりますがこいつめっちゃ強い。デフォルメで誇張された肩幅に違和感がないくらい強い。周囲に素敵な人が集うのはご本人の人徳ゆえだと思いますが、腐女子としての強さもまたその一端なのでしょう。BLだろうが何だろうが全力で何かに打ちこんでいる人は魅力的です。自虐をしないように、ということに自ら気付けるのも実はスゴイことだと思います。そんな強き者つづ井であっても受難を避けられぬ世知辛さよ。
不躾な輩に何を言われようと彼女は「持てる者」です。本人もそれを自覚しているから自分を肯定してあげることができる。その自覚も嫌味がなくてひたすら前向きだから愛されるんだと思います。そして、俺はそんなつづ井さんが羨ましく、腹立たしく、憎く、許せない。この話には全面的に共感しますし賛同しますが、それはそれとして俺はこの女が憎い。

幸福は一定のものさしで測れない、というのはものさしが必要ないという意味ではありません。「恋愛」や「結婚」が絶対でないというだけであって「BL」「ゲーム」「スポーツ」「仕事」その他、任意の基準で各自幸福であれ、という話です。しかし、そういうものさしを自分の中に持っていない人は、他人から無礼にも不幸認定されたとき、自信を持って反論できるでしょうか。俺はできませんでした。だから俺は羨ましいし妬ましい。ふざけるなとすら思う。
自分のも他人のも自虐は気持ちが良くないです。全くやっていないと断言はできませんが、あまりしないようにとは思っています。ごくまれに不快じゃない自虐ができる人もいますがなんなんでしょうねアレ。自分のことが嫌いだと思うこともそんなにないです。それでも、ありのまま自分を否定しないというだけでは、楽しく生きるには足りないのでしょう。もし俺が「生きるのが楽しくない」とか「空っぽの人生」とか述べたとして、それは自虐になるんでしょうか。「生きるのが楽しい~」と述べる人が憎い。えっ、これじゃ幸せそうな他人を一方的かつ不当に妬む可哀そうな人じゃん。やばい。俺が持たざる者である(と思い込んでいる)という問題は俺だけの問題であり他人は一切関係ありませんから、非常に醜いですね。これは自虐ですか?
自虐はよくないらしいので、胸を張って自信を持って言います。俺は憎い。ゆるさん。



見苦しい話なのでTwitterには貼りません。どこからともなくこれを読んでいるあなたは俺のファンです。
つづ井さん本当にごめんなさい。

召喚士と俺

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MMORPGでは最初に選んだジョブ系統は二度と変更できない、というものもあると聞く。その点FF14は装備さえ持っていればいつでも(戦闘中以外なら)好きなだけ(レベル上げてあるなら)ジョブを変更することができる。装備を変えるとジョブも自動で切り替わるのでジョブチェンジは俗に「着替える」と呼ばれる。熟練のヒカセンは場面や需要に応じて着替えるのが普通だ。
とはいえ、パッチごとの最新装備は1週間の取得数に限りがあるので、どうしても装備を優先する順位を付けなければならない。*1レベル上限が上がる『漆黒のヴィランズ』のような拡張パッケージなら最初にレベルを上げるジョブをどれにするかという点もある。つまり、簡単にジョブチェンジできるとはいえ、最も使いたいジョブいわゆる「メインジョブ」が各プレイヤーにはあるわけだ。毎度毎度ジョブ調整で強いだ弱いだ大騒ぎするのも、メインジョブへの思い入れの裏返しなのだろう。「黒魔道士のKuromaです」とか「Shiro Chanといいます。白魔道士やってます」とか、自己紹介の文章や発言にジョブを添える人がよくいるが、メインジョブという概念にはなにかこう名乗りたくなる誇りみたいなものがあるのかもしれない。

4千時間を越えるFF14プレイ歴のうち、半分以上は召喚士として過ごしてきた。一番長いだけでなく、一番最初に選んだジョブでもあるし、初めて高難度コンテンツをクリアしたジョブでもある。ようするにメインジョブだった。(過去形)
ジョブにはそれぞれ固有のシステムがあって、その違いが面白さの違いでもある。ジョブチェンジが容易なのも、異なるゲーム体験を気軽に遊んでほしいというコンセプトのためだ。召喚士の良い所は、ペットの存在、スキル回しの柔軟性、機動力、あたりだったと思う。(過去形)

ペット(エギ)は言わずもがな、数多あるジョブの中で唯一無二に近い個性だ。これからゲームを始める何も知らない人が、召喚士(になれる巴術士)を選ぶ理由はほぼ100%ペットだろう。設定的には「蛮神(なんか強いやつ)のエーテル(なんか魔力的なやつ)をこねこねして作った魔法生物」ということになる。ファイナルファンタジーシリーズの召喚士のイメージとはまた違う(良く知らない)らしいが、いつも後ろをついてきて一緒に戦ってくれる存在、というだけで非常に魅力的だと思う。
操作に慣れていなくてもペットの自動攻撃分ダメージが保障されている、という意味では初心者にも優しい。慣れてきたらより効率的に動くようプレイヤーから指示を出すこともできて、これも他のジョブにない独特の操作感だった。(過去形)

このゲームの上手い下手は概ね、「ギミック処理」と「スキル回し」がどれだけできるかに集約される。スキル回しとは性能を最大限引き出せる「スキルを使う順番」のことで、ジョブ毎に概ね最適解とされるものがあり、それにどれだけ近い動きをできるかが腕の差になる。もちろん実戦では敵と離れてしまったり攻撃できなかったりする時もあるので、ある程度調整は必要だが基本的には変わらない。一方、召喚士はある程度順番を前後させたり発動タイミングを前後させたり、他のジョブよりもさらに幅を持った運用ができるようになっていた。攻撃の回避が必要なところで機動力の上がるスキルを使うとか、コンテンツに合わせるところが召喚士の腕の見せ所であり、面白さの根幹だった。(過去形)

勘のいい方ならもうおわかりと思うが、先日のパッチ5.0実装に伴いジョブとしての召喚士の面白さは大部分失われてしまった。具体的に書いても誰もわからない(身近に召喚士をカンストさせた人が居ない)ので書かないが、少なくとも長年使ってきた俺はそう思う。
スキル回しはアバウトな部分がなくなりガチガチな時間管理型になってしまったので、一度何かがずれると大幅に火力ロスするようになった。ペットが疑似PTメンバーのような仕様は撤廃されて*2、常に表示されるエフェクトに近くなってしまった。ペットへの攻撃指示も今までのような特殊な操作はできなくなった。操作難易度を下げたいという思惑があるのかもしれないが、結局ボタンを押す回数はめちゃくちゃ増えているし小さなミスも許されなくなったので、正直前よりも難しい。
他にもなんだかんだ不満はあるが、とにかく今の召喚士というジョブは窮屈で面白くない。テクニカルと言えばそうかもしれない。こういうのが好きな人もいるかもしれないが、少なくとも今までの良さは消えたと思う。

今は別のジョブを主に使っている。パッチ5.0から別のジョブを使うと決めたのは実装前なので今回の調整が理由ではないのだけれど、もし召喚士で始めてもすぐ着替えていただろうと思う。自分で鞍替えしておいて言うのもなんだが、やっぱり悲しいので今後の調整で良くなる事を切に願う。こんなに長くやったゲームは他にないし、その大半を共にした召喚士にはたくさん思い出があるので。

*1:能力値はレベルではなくほとんど装備で決まる

*2:PTリストにペットが表示されなくなったのでいるのかいないのかわかりづらくなった

他人の上達する様子

俺はかねてからDeToNatorのストリーマーたちのファンであるが、最近の配信は特に面白い。
何をやっているかというとStylishnoobとSPYGEAとYamatoNの3人で夜な夜な『Apex Legends』のランクマッチをプレイしている。『Apex Legends』とはバトロワFPSのひとつで、後発ながら爆発的な人気を獲得し、一躍ジャンルのメインストリームにのし上がったタイトルである。スピード感、3人1チーム、多彩なアビリティなどが特色で、とても奥深く面白いゲームだがハッキリ言って難しい。FPSがヘタクソな俺は1キルとるのに1時間かかる。
ランクマッチでは当然上に行くほど強い相手と当たるようになるが、彼らはダイヤモンド~プレデターという最上位のランク帯で戦っていて、プレデタークラスは本物のプロ選手がごろごろいる。3人とも元プロだけあって強いとは言うものの、ストリーマー(しかも30歳手前)と現役プロプレイヤーの間には大きな差があり、毎回ギャーギャー言いながらボコボコにされている。

それだけでも十分面白い(DTNストリーマーは一緒にゲームをやると面白さが掛け算で増える)のだけど、今回彼らはガチでランクを上げると決めたようで、楽しく遊びつつもかなり真面目に戦術や立ち回りを研究して勝ちに行っている。やまとんさんは謎の人脈を駆使して世界トップクラスの選手と一緒にプレイする機会をつくり、技術を勉強したりもしている。その結果、素人目にもわかるくらい日に日に動きが良くなり、試合の順位にも成果が現れるようになってきた。文章で書くとただ上達しましたというだけに見えるが、その様子を配信で観ていると勝負の緊張感だったり、負けたときの悔しさだったり、勝ったときの喜びだったりがダイレクトに感じられて感動すらする。
出来なかったことが出来るようになること、出来るようになるために工夫すること、というゲームの本質的な楽しさが詰まっていて、本当に良い配信だと思うし、正直羨ましい。今までもそういう「上達」する配信はあったけれど、チームであーだこーだ言ってる様子はそれよりもさらに面白い。かといって全国大会を狙う部活みたいにピリピリギスギスしているわけでもなく、ちゃんとストリーマーとして楽しい配信になってるのがさすがだ。
本当は自分がそういう風にゲームできればいいんだけれど、ゲームが得意なわけじゃないので全然できない。その代わりそういう体験を提供してくれる配信というのは、ただのゲームプレイ垂れ流しの何倍も価値があると思う。

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映画『天気の子』

映画『天気の子』観た。
新海誠の前作『君の名は。』が大ヒットだったため何かと比較されがちなようですが、俺は新海作品は一切観ていないのでそういう変なハードルとかはありませんでした。ただ、観ていないなりに「新海誠とは分かり合えないだろう」という予感はかねてからあり、悪い意味で多少バイアスがかかっていたことは否定しません。

鑑賞直後にTwitterで鼻息荒くぶちまけましたが、時間を置いて冷静になると言い過ぎたなって思います。すみません。冷静にはなりましたが、鑑賞中に異常な苦痛を感じたことは事実であり、大変失礼だとは思いつつエンドロール途中で退席したこともまた事実です。ごめんなさい。もしエンドロール後になにかシーンがあったのなら誰かこっそり教えてください。
理由はTwitterに書いた通りで、描きたい絵や場面が先にあって、人物や物語はそれを二時間の映画にするためだけに存在していると感じたからです。彼らが何を考えているのかよくわからない。せっかくエモいシーン盛りだくさんの映画なのに感情移入できないならなんの意味もない。
最初に帆高が船の甲板で狂喜しながら大雨に打たれてたやつ、何か天気にまつわる因縁が彼の中にあるのかと思ったけど、あの時点では晴れ女を知らないので結局ただの奇行でしかなかった。地元から脱出した解放感ゆえか?そこでか?そんなにか?それほどまでに地元を忌み嫌う理由は最後まで一切描かれることなく終わった。
陽菜が風俗に頼ろうとしてまでお金を稼ぎたい理由は、両親が不在のなか弟とふたりで生きていくためでした。いくらバイトを首になったとはいえ風俗という発想の飛躍はなんなのか。母親の死は昨年、父親は言及すらされない、ということは少なくとも半年以上はふたりで暮らしていたはずなのに、行政はいったい何をしていたのか。親戚は?学校などの手続きは?彼氏は?調べてみましたがわかりませんでした!
須賀という男は複雑な家庭環境とそこに至る経緯、娘への感情の機微などがある程度描かれていて、(常識に照らせばアレな人物ですが)この映画の中では比較的人格形成がされている人間だと思っていました。それなのに後半いきなり無意味に事務所を水浸しにしてみたりする。結局お前もそっち側だったのかよ。その後凶行(狂行)に走る帆高を身近な大人として諌めるかと思いきや、銃刀法違反に感化されて公務執行妨害暴行罪でアシストし、念願の娘との生活をパーにした(なぜかパーにはならなかった)。ホラー映画で味方と思ってた人間が実は噛まれてた奴だ。
ほかにも突っ込みどころを挙げればきりがありません。催眠術でも使ってそうな先輩のロリハーレム、異常なドライビングテクを隠し持つ夏美、ガキ一匹捕まえられないお粗末すぎる警察。一個一個はまあべつに目くじら立てるようなことでもない気がしますが、おそらく最初に「こいつ狂ってるじゃねえか」と思ってそれが気になってしまった瞬間、俺はもうこの映画から追放されていたんだと思います。
俺の言いたいことはおおむねこちらの記事に書いてあるので、このブログで書く必要もそもそもなかったかもしれません。
nuryouguda.hatenablog.com


帆高が大雨のなか踊り狂っていたのは、その後待ち受ける雨にまつわる物語を暗示する演出です。何故かそんなところにいた須賀に助けられることで東京の仮宿もゲットできましたし、そのおかげで晴れ女の話題にも触れることができました。必要な奇行です。
陽菜が拙い方法で姉弟の生活を守ろうとしたのは実は15歳だったという内面の幼さゆえでしょう。無謀にも風俗を選んだのは帆高に助け出されるというドラマチックな出会いの引き金とするためで、陽菜ちゃんがえっちなことに興味津々だからではありません。R18版では興味津々なのかもしれませんけど。とにかく必要な淫行、じゃなくて蛮行です。
須賀が事務所を水没させたのは、大人としての社会性や常識的判断といったものが揺れ動いているということを、猥雑な社会の象徴としての仕事場が神秘の雨で洗われる情景で比喩的に示唆しているのです。この心境の変化が、後に家族を顧みず少年を助けるという選択肢へつながるフラグなわけです。必要な発狂です。
とかなんとか、理屈はどこにでもつきます。つきますが、結局映画の筋書きのためにキャラクターの頭がおかしくなっていることに変わりはなく、そうして生まれたこの映画は頭がおかしいのです。監督インタビューを見る限り「描きたいものを描くための部品」という俺の見立てはそう間違っていないと思います。さらに言えば、そうした文句をつけてくる輩の出現も織り込み済みであり、俺があの二時間耐えた苦痛は初めから既定されたものだったのかもしれません。そんなことが許されるのかよ。俺の1650円(メロンソーダ込み)返せよ。
新海誠を「観る人を選ぶ」と表現するならば、俺は選ばれなかった。『天気の子』のおかげでその事実を明らかにすることができました。それどころか、それを観る前からあらかじめ予感していたことを誇りに思いたい。俺は俺の感性を信じて良いんだ。ありがとう新海誠。もう二度と会うことはないでしょう。


(蛇足)
門前払いを食らったので「狂ってる」以外のことを何も書けませんでした。他の人のレビューをつまみながら思うことだけ書きます。
一部で『天気の子』はエロゲ原作の映画化作品であるという幻覚を見ている者がいるようです。頭のおかしい作品に触れているからそんな風に気が狂ってしまうのだ。ラブホで騒ぐシーンは本来そのまま初Hに突入する場面だったと思われますが、全年齢版として公開するにあたり改変されたんでしょうね。俺までおかしくなるじゃねえかやめろやめろ。
世界と女の子、どちらかを救う選択の物語だ、という見方もあります。セカイ系のなんたるかを俺はまったくわからないので特に語ることもありませんが、しいて言うなら東京が水浸しになる程度で世界がどうのというのは大げさではないかと思いますね。そりゃまあ結構な悲劇や不幸も生んでいるでしょうけれど、好きな女と天秤にかけるには軽すぎるでしょう。だから帆高が陽菜を取り戻す場面は良かったねとしか思わないし、良かったね以上の感動もカタルシスも盛り上がりもなかったです。なんか千と千尋で似たような場面あったような気がする、とかは思った。
持たざる者(貧しい子ども)と社会の対決の物語だ、みたいな話もあるらしいです。たしかに帆高も陽菜も明らかに遵法意識や社会規範の感覚が欠如してますね。ただ、散々言ったように彼らはそもそも気が狂っているので、社会に馴染めないのは当然の帰結であり、テーマ性があるものだとは思えません。というかそんな社会派な話題を持ち出すような作品じゃないだろこれ。もしそういう主題を扱うなら、ある程度のリアリティは担保しないと前提が成り立たないのでは。バーニラバニラとか薄汚い東京の景色とかそういうところはリアルでしたけど、狂人が闊歩してたらどんなことがあっても「まあ狂ってるしな」で済みませんか。俺だけですか。
結局、やっぱり俺はこの映画を語る資格がないという結論です。

FF14漆黒のヴィランズクリア(ネタバレなし)

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3つ目のFF14拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」メインストーリーをクリアしました。

結論から先に言うと最高でした。
ここでいう最高とは「夏サイコー!」みたいなすごいとかやばいとかいう意味ではなくて(そういう意味もある)「FF14史上“最”も“高”いクオリティのものをお出ししてきたな」という意味です。
正直に言うと、そこまで期待してなかったというか、いやもちろんとても楽しみにしてたんですけど、さすがにもう5年も6年もサービスやってたらそうそうキャリアハイなんて出せないじゃないですか。並みのゲームならとっくにサービス終了しててもおかしくないわけで。
それに最初の拡張「蒼天」がものすごくよくて、第二弾「紅蓮」がちょっと格落ちに感じてしまった(もちろん面白かったですが)という経緯もあって、まあだいたいこのくらいの面白さのものがコンスタントに出せるのがすごいよね、っていう雰囲気だった。
で、ふたを開けたら最高記録。すごい。本当に良かったです。


このゲームを最初から始めると、少し冒険を進めたところで暁の血盟っていう謎の秘密結社に参加することになります。今に至るまで彼らはヒカセンのよき理解者であり大切な仲間たちなんですが、ハッキリ言って最初の頃はなんか頼りなかったんですよね。何やってるかよくわかんねえし、実際戦うのはだいたいヒカセンだし。「君見込みがあるよ、うちの部に入らない?」つって部活勧誘されたと思ったら、一年生なのにいつの間にかエースで四番張ってるみたいな。みんな歴戦の猛者感を醸し出しておきながら、なんか情報をつかんできたからあとはお前が奴を倒すだけだ、みたいなことばっかりしてた。割と早い段階から「貴方の力に全てが懸かっているわ」みたいな扱いなんです。まあ確かにヒカセン強いからしょうがないんですけど。
そんな頼りない彼らも、蒼天紅蓮と進むにつれてまあそれなりに各々頑張って見せ場とか増えてきて、この漆黒に至ってようやく本当に肩を並べて戦える、あるいは背中を預けられるような存在になった気がします。フェイスでダンジョン攻略に連れていけるようになったのも大きいですけど、たとえフェイスがなくてもたぶん同じ感想でした。
漆黒もヒカセンの力に全てが懸かってる感は相変わらずではあるんですが、それに頼り切らないように懸命にもがく、一人一人が物語を持った生きたキャラになったなと思いました。

暁だけじゃなくて、結局今までの冒険ってだいたいがヒカセン一人で全部ねじ伏せて解決してきたと言ってもいい。もちろん実際はそんな単純な話じゃないですけど、なんかこう英雄ゆえの孤高みたいなのはゼノス君とかにも言われたような気がします。みんなのために戦っているのに、本当の意味では誰にも理解されない、的な。いや、個人的にはそんな人助けとかいうつもりはなくてただ報酬と戦いのために遊んでたらなんかみんな救ってたみたいな感じですけど、まあ一応シナリオとしては英雄ですので。
それが、今回の冒険ではヒカセンがやってきたことがまわりまわって返ってきます。これ本当に熱いんだけど詳しく書くとネタバレになっちゃう。今までOne for AllだったのがAll for Oneになる。散々英雄英雄と持ち上げられながら、なんかよく考えたら全部ヒカセンの肩に乗っけすぎじゃね、っていう問題?への一つの答えが出たのかなと。

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ほんとにちょっと書くとネタバレだからフワッとしたことしか言えないんだけど、こんなにも最高のシナリオだと感じたのは新生から今までの冒険があってこそなのかなとも思います。蒼天のときはまだそんなに長くやってなかったし、紅蓮はなんかドマとアラミゴの内輪の話だったんですけど、漆黒は第一世界という別の世界の戦いでありながら、なんかこう積み上げた重みがありました。それは、俺というプレイヤーのプレイ時間でもあり、ヒカセンNyan Manyaちゃんの冒険でもあり、アルバートたちの戦いでもあり、それら全部の重みです。
あいこめ*1に吉田がゲストで出た時、「漆黒リリース直前に登録アカウント数が過去最高になった理由は何だと思いますか」みたいな質問があって、うろ覚えですけど「特定の理由というよりは、スタッフもプレイヤーもみんなが今まで積み重ねたものの結果が今出てきてるのでは」的なニュアンスの回答をしてました。それはビジネスの数字の話ですけど、我々プレイヤーのゲーム体験に関しても同じことが言えるでしょう。
正直、けっこう突っ込みたいところとかちょっとおかしくねーかとか思う部分もありましたし、シナリオ以外の部分ではなんだかんだ不満もなくもないです。でもストーリークリアしたらそんなのどうでもよくなりました。それくらい良いものでした。過去最高のプレイヤー数を記録した、若葉プレイヤーの皆さんが最初にリアルタイムで遊ぶ拡張がこの漆黒のヴィランズであることを、いちプレイヤーとして誇りに思います。

*1:南條愛乃さんがFF14のことだけ話すラジオ。エオルゼアより愛をこめて

群雄割拠チェス

Dota2本体のアップデートの影響でゲームが突然切断される不具合が多発していてオートチェスがマトモにプレイできなかったのだが、今日復旧したらしい。
連敗してガクッとランク落ちたと同時に不具合発生で正直萎えてたけど、もうちょっと頑張ろう。
漆黒のヴィランズももうすぐだし、今月中にビショップ到達したい。最高ナイト9、現在ナイト6。

などと言ってる間に、本家Drodo Studioのスタンドアロン版がリリース予定であると発表
スタンドアロン版というか、今スマホで出てるやつがそのままPC用になりましたって感じっぽい。クロスプレイも対応しそうな予感。そもそもDota2のキャラクターを「借りて」いたわけなので、独自開発するならガワが変わるのは当たり前か。
一方ValveはValveでDota2ベースのオートチェスを改めて開発中とのことで、見た目はこっちが今の「ドタオートチェス」に近いのかもしれない。
Dota2キャラクターには特に愛着はないものの、100時間プレイしてそれなりに見慣れたわけだし、スマホ版のヴィジュアルが生理的に無理なのでDrodoよりValve製の方に期待したい。

と思っていたらさらに、Dota2のライバル(?)LoL擁するRiot GamesがLoL版オートチェス的なものを発表。さすがにタイトルにオートチェスとはついてないが、まあどう見てもオートチェス。
LoLも正直よく知らんけど、Dota2よりは顔と名前がわかるので(アニーとガレンとマスターYiのスキルを覚えるくらいは触った)、まともなゲームになりそうならこっちのほうがいいかな。
なにより日本ではDota2よりLoLの方が人口が多いと思われるので、ここから日本人プレイヤーが増える可能性もある。ツイーのフォロワーにもLoLやってる人が複数いたと思うので勧誘できるのでは?では?
不安があるとしたら、あくまでLoLのゲーム内モードのひとつでしかないってところ。LoL本体はやらないからなんかきもちわるいし、MOD版のように単独ゲームでないが故の余計なストレスが発生しそう。

この前iOSでもリリースした本家スマホ版のほうは、とりあえずBot戦やった感じかなり出来は良かった。操作もサクサクだし、PC版にない便利機能もある。PCゲームやらない層にも広がって知名度を上げてるぽい。だたキャラデザが気に食わないのと宗教上の理由でスマホゲームはだめなので、今後は特にやる気なし。
PC版の不具合解消に時間がかかったのはプレイヤーをスマホ版に誘導するためなどという根も葉もない噂もあるが、万が一そうだとしても別に驚かない。中国産だし(偏見)。

リリース前の情報ながらはやくもバトロワゲームのような群雄割拠の様相を呈しつつあるオートチェスジャンル(ジャンル?)。人口分散しちゃうみたいな心配もなくもないが、バトロワはなんだかんだ複数タイトル生き残ってるのでゲーム自体が良ければ大丈夫なのかな。バトロワほど万人受けするゲーム性ではないけど流行るといいなと思う。本当に面白いので。

日記

帰ってきたヒトラー

映画『帰ってきたヒトラー』観た。
かのアドルフ・ヒトラー総統が2014年のドイツにタイムスリップし、そっくりさん芸人だと勘違いされてメディアに担ぎ上げられてしまうドタバタ喜劇。なのだが、なにしろ本物のヒトラーなので内心は本気で第三帝国復興の野望に燃えている。テレビ局員や視聴者はヒトラーのものまねが異常に上手い面白おっさんだと思って笑っているが、なにしろ本物のヒトラーなので持ち前のカリスマ性で人心掌握はお手の物。表向きは金稼ぎに使われる道化を演じつつ、着実に(芸人ではなく指導者としての)支持者を増やしていく。唯一人本物だと気付いた男の声は誰にも届くことなく、人気者の横顔に不穏な予感を残しつつ映画は幕を閉じる。

面白いのが、実際にヒトラー(役の俳優)が町に繰り出し、エキストラでもなんでもないドイツ一般市民と交流する様子を撮影しているところ。モキュメンタリー的な演出かと思ったら本当にただの一般人だったという。見た目も振る舞いも完全なヒトラー(に見える人物)が出現した時の、リアルな反応をそのまま映画に取り込んでいる。ドイツでのヒトラーというとそれはもうセンシティブでタブーなネタだという印象だが、意外とみんなヒトラー(仮)に気さくに接していた。笑顔で握手をして写真を撮ってSNSにアップなんかしている。(中指おっ立ててる人達もたくさんいたが)
もちろんそれは、そういう撮影でありフィクションなんだとみんなわかっているからこその反応だろうが、劇中では「そういう撮影」だと思って「本物の独裁者」をもてはやしていたわけだ。
コメディの体裁をとりつつ右傾化への警鐘を鳴らす本作。俺はノンポリなのでなんというか「まあ極端なのはよくないよね」くらいのあっさい感想しかないが、政治的な要素を抜きにしても良くできた面白い映画だったとは思う。

ボーダーランズ

ボーダーランズ2』詰んだ。
対人戦しんどいなーと思っていたところおすすめされたので買ってみたゲーム。
ようするにFPSベースのルートRPG。クエストを受けてお金や装備や経験値を得つつ物語を進める、というよくあるRPGFPSでやる。買った直後にオートチェスにドハマリしてしまったのであまり進んでいなかったが、合間をみて少しずつ遊んでいた。
のだが、とあるメインクエストのムービーでゲームがクラッシュしてしまう。再度挑戦しても全く同じ。ググっても同じような報告はヒットしない。終わった。
このゲームはセーブポイントが決められていて死ぬとそこまで戻されてしまうのだが、このクラッシュで戻る地点はかなり遠いのでもうやり直す気力が起きない。終わった。

クリアはしてないがよかったところは、何といっても良い意味でB級臭い世界観とキャラクター。マッドマックスが好きな人は好きだと思う。
そしてそれを表現する日本語翻訳と声優も素晴らしかった。ローカライズかくあるべし。
武器種類が豊富なのであれを使おうかこれを使おうかと試行錯誤するのも楽しい。Falloutに似たゲームだけれどシューターという点ではこっちの方が良くできてると思った。

よくなかったところは、まず敵が硬い。めっちゃ硬い。
最新クエスト報酬の武器でマガジン全弾叩き込んでも名無しモブを倒せないってどうなん。弱点やらなんやら工夫の余地はあるのかもしれないが、それにしたって厳しいと思う。
武器ドロップもめんどくさい。
ランダムドロップなのはまあいいとして、アタッチメントも全部ランダムなのがだるすぎる。
アサルトライフルなのにマガジンが11発だったり、5倍スコープのついたショットガン(しかも高レア)とかいう良くわからんのが出たりした。弱点を突こうにも弱点属性のある武器を手に入れられるかがまず運にかかっている(出ても属性以外ゴミだったりする)。だるい。

思うに、このゲーム4人で協力してやる前提のバランスなのでは?
あの硬さなら4人でも丁度いい気がする。もし4人で行くとあれが4倍硬くなるならクソゲーと言わざるを得ない。敵が硬いなら自分も硬いのかと言うと別にそういうことはないので、ソロで近中距離の撃ち合いは余りにも過酷。結局遠くからスナイパーライフルで一匹ずつ削るのがソロだと最適解っぽかった。PvEのFPSならもっと爽快感が欲しかったが、これはこれでこういうゲーム性だったというだけで、悪いわけではないのだと思う。実際評価は高いわけだし。
まあ、詰んだので評価もクソもないんですけど。解決策もあるのかもしれないがもうダルいのでいいです。残念。

漆黒のヴィラン


『FINAL FANTASY14』の3つ目の拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」発売日が迫る。
ついに待望の新ジョブ&新スキルの情報が一部公開された。なんだかんだ言って一番多くのひとが期待しているのはバトル面なので、みんな大興奮。
およそ4年にわたって召喚士をメインジョブとして遊んできたけど、ついに鞍替えの時が来たかなと思う。召喚士も決して悪くはなかった。システムが一新されるみたいだし、フェニックス召喚はめっちゃカッコいい。サブジョブで引き続きやりたい。

でもねえ、ロボ出ちゃった。
ロボだよ、ロボ。ロボが嫌いな男の子なんておらへん。
Nyan Manyaちゃんは女の子だけど。ロボが好きな女の子もおる。
こんなこともあろうかと機工士レベル70にしてILもとっくに召喚士戦士と同等くらいまで上げてる。練習してエキルレで野良の人に負けない程度には出せるようになった。(機工士でエキルレに来るな)
機工士はほぼ新ジョブ化するらしいので練習無意味だけど。
長い不遇時代も機工士メインでやってきた人からすればただのにわかかもしれないが、一応ロボ発表前からやる気があったので許して欲しい。
俺はロボになるぞ。(ならない)

あと暗黒騎士もめっちゃよかった。大絶賛されてる暗黒騎士ジョブクエは言うほど大絶賛とは思ってなかったけどあの技はずるい。サブジョブ候補。
ガンブレイカーはなんかちょっと地味だった。盾と魔法なくしたナイトって感じ。
でもガンブレードってやっぱロマンだよね。サブジョブ候補。
戦士は変わり映えなし。相変わらずフェルクリーヴ連打。まあ今が完成されすぎてるせいもあるかもしれないが。一応最強スキル追加されるらしいけどそれっぽいのあったか?まあでも使いやすいので引き続きサブジョブ候補。

レイドはどうしようかな、やりたい気持ちはあるけど紅蓮は結局毎回2層で気力尽きたからもう無理かもしれない。
でもやっぱやりたいよねえ。零式以外のコンテンツはもうほとんど楽勝なんだけど、零式やるにはもうちょっと詰めないとな、っていう微妙なところ。
まあたぶんまた1層2層やって満足ってオチな気がする。