蟹3

感想と怪文書

他人の上達する様子

俺はかねてからDeToNatorのストリーマーたちのファンであるが、最近の配信は特に面白い。
何をやっているかというとStylishnoobとSPYGEAとYamatoNの3人で夜な夜な『Apex Legends』のランクマッチをプレイしている。『Apex Legends』とはバトロワFPSのひとつで、後発ながら爆発的な人気を獲得し、一躍ジャンルのメインストリームにのし上がったタイトルである。スピード感、3人1チーム、多彩なアビリティなどが特色で、とても奥深く面白いゲームだがハッキリ言って難しい。FPSがヘタクソな俺は1キルとるのに1時間かかる。
ランクマッチでは当然上に行くほど強い相手と当たるようになるが、彼らはダイヤモンド~プレデターという最上位のランク帯で戦っていて、プレデタークラスは本物のプロ選手がごろごろいる。3人とも元プロだけあって強いとは言うものの、ストリーマー(しかも30歳手前)と現役プロプレイヤーの間には大きな差があり、毎回ギャーギャー言いながらボコボコにされている。

それだけでも十分面白い(DTNストリーマーは一緒にゲームをやると面白さが掛け算で増える)のだけど、今回彼らはガチでランクを上げると決めたようで、楽しく遊びつつもかなり真面目に戦術や立ち回りを研究して勝ちに行っている。やまとんさんは謎の人脈を駆使して世界トップクラスの選手と一緒にプレイする機会をつくり、技術を勉強したりもしている。その結果、素人目にもわかるくらい日に日に動きが良くなり、試合の順位にも成果が現れるようになってきた。文章で書くとただ上達しましたというだけに見えるが、その様子を配信で観ていると勝負の緊張感だったり、負けたときの悔しさだったり、勝ったときの喜びだったりがダイレクトに感じられて感動すらする。
出来なかったことが出来るようになること、出来るようになるために工夫すること、というゲームの本質的な楽しさが詰まっていて、本当に良い配信だと思うし、正直羨ましい。今までもそういう「上達」する配信はあったけれど、チームであーだこーだ言ってる様子はそれよりもさらに面白い。かといって全国大会を狙う部活みたいにピリピリギスギスしているわけでもなく、ちゃんとストリーマーとして楽しい配信になってるのがさすがだ。
本当は自分がそういう風にゲームできればいいんだけれど、ゲームが得意なわけじゃないので全然できない。その代わりそういう体験を提供してくれる配信というのは、ただのゲームプレイ垂れ流しの何倍も価値があると思う。

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