蟹3

感想と怪文書

あのゲームの面影を追って 『Legion TD2』

またしても激おもろゲームを発見したので紹介する。
Steamで配信されている『Legion TD2』というゲーム。TDはおそらくタワーディフェンスの略。2というからには1があるのかと軽く調べてみるとWoWのModだったっぽい。アーリーアクセスを経て10月1日から正式リリース。

プレイしている人によれば「Dota Auto Chessの再来」とまで言われており、オートチェスを知る者ならこの一言だけでやらずとも全て“理解”できよう。とはいえ10月8日現在では日本での知名度はかなり低い。間違いなくオートチェス並みの素質はあるが、流行には運も必要なので流行らない可能性もある。有料(2050円)だしなあ。

おおまかなゲームの流れを説明する。
ウェーブ毎に襲ってくる敵の群れに対してユニットを配置して防衛するというタワーディフェンスを2チームに分かれて同時にやり、先に自陣のキングが倒れたチームの負けという対戦ゲーム。ランクが2対2、ノーマルが4対4となっている。
タワーディフェンスを対戦形式にしただけに見えるが、オートチェスに例えられるのはユニットの購入と配置における戦略性の部分だと思う。お金でユニットを買うので、お金の管理と使いどころが大事。
ユニットの種類は多いが1試合中に使えるのは数が限られるためオートチェスのような駒ガチャ運要素は低い。どのタイミングでどれを買うか、どれを進化させるか、どこに配置するか、を考えるあたりは似ている。ユニットたちは毎ターン襲い来る敵モンスターからキングを守るべく戦い(自動戦闘)、全滅すると敵がキングの元へたどり着きダメージを受けてしまう。
また、守るだけでなく傭兵というのを雇って相手陣地への攻撃に参加させることができ、傭兵を雇うと毎ターンもらえるお金が増える。リソースを自陣のユニットに割くか攻撃の傭兵に割くか、という選択も戦略の要になりそう。傭兵を雇うのはお金ではなくなんちゃら鉱石を使うが、その鉱石を採掘する炭鉱夫はお金で雇う(ややこしい)。限られたお金を、盤面の強化か、傭兵の準備か、未来への投資か、ちょっとした選択の違いで戦闘の結果が変わってくる。
チームで体力を共有しており、防衛自体はレーンが別れているので独立して戦うが、味方が突破されたときに自分のレーンで敵を殲滅してユニットが生き残っていれば、突破してきた敵を食い止めに行くことができる。
そうしてユニットでの防衛と傭兵の出撃をやりくりしながら、先に相手チームキングの体力がゼロになれば勝ち。

f:id:madocrab:20211010000224p:plain
基本の画面。これだけ見てもつまんなそう。

大まかなルールと流れはこんな感じ。これだけ知っていればとりあえず低レベルのBotには勝てる。あとはユニットの強さと性能を覚えて、強い構成や配置のやり方タイミングを研究することで上手くなっていく、と思う。攻略情報も現状日本語ではほぼゼロに近いので暗中模索。対人戦はチームなので味方とコミュニケーションが必要なのかどうかがちょっと不安なところ。どうせ外国人しかいないし。相方募集。
文章で説明しても全く面白さが伝わる気がしない(し見た目地味なので動画を見せてもたぶん伝わらない)が、とにかく「オートチェスの再来」という言葉にすべてが詰まっている。オートチェスが面白いと感じる人は100%面白い。オートチェスを知らなくてもタワーディフェンスが好きならハマるかもしれない。今なら日本人はほとんどやってないので後々「流行れば」先駆者としてデカい顔ができるぞ。のりこめー!
store.steampowered.com