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感想と怪文書

e-Sportsを観よう - RAGE VALORANT JAPAN Invitational

今月リリースされた新作FPSゲーム『Valorant』の公認大会「RAGE VALORANT JAPAN Invitational」(6月20日、21日)を観戦した。
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Valorantを開発するRiot Gamesは世界最大級のe-Sportsタイトルとして名を轟かせる『League of Legends』の開発元なのでリリース前からプロシーンへの期待と関心が高かった。「あのRiotが作るFPS!?面白いに決まってんだろ」みたいな。実際自分でも多少遊んでみたけど、明らかに「競技性の高さ」を念頭に作られたゲームだと思った。
そんな中で開催された初の国内公認大会、結果から言うとめちゃくちゃ面白くて見応えがあった。多少触っていてルールやスキルが分かっていたからとはいえ、それを抜きにしてもすごいスーパープレイが続出したり、あるいは一進一退の攻防に息をのんだり、見せ場が多かったと思う。自分でやってるときはなんて地味なゲームなんだってなるが。
優勝候補のJupiterっていうチームが大方の予想通りサクッと優勝したわけだが、準決勝まで圧勝しかしてなかったのが決勝のLag Gamingはいい勝負しててすごくよかった。結果は2-0のストレートだったけど、場面場面では結構戦えてて1試合目はリードする瞬間すらあった。1チームだけ圧勝って見ててつまらないしそのチームのためにもならない。もともとJupiterは似た系統の別ゲームでずっと国内王者だったらしい。世界大会で何位かは知らないが国内で敵なしって要するにそれ以上強くなれないわけで、海外遠征しない限り強さに限界がきてしまう。そして人気のないゲームのプレイヤーに遠征資金はなかなか厳しい。
まあ結果的にはLagも1本取れずに負けたわけだけど、まだリリース1ヶ月なので今後Jupiterに対抗できるチームが出てくるといいね。

正直に言うと、スポーツは好きじゃない。「運動」じゃなくて「競技」のほうのスポーツ。(運動も別に好きじゃないが)これは単純に個人的な経験に基づくトラウマみたいなもので何が悪いとかではないんだけど。実際この大会も若干俺の嫌いな「スポーツ」の空気感がなくもなかった。だからeスポもそんなには興味がなくて、ApexやPUBG観てたのもデトネーターが出てるから、釈迦さんが解説してるからで。今回の大会もやまとんさんが解説だったから観た。実はDTNストリーマーでやまとんさんが一番好き。時間合わないから配信あんまり観れないけど。でもいざ大会観たらやまとんさんの解説ももちろん良かったけど試合自体もすごく面白くて、俺個人の好き嫌いは置いといて、まあ競技シーンの魅力みたいなものとか、Valorantていうゲームのポテンシャルとかは凄く感じられた。DTNのValorant部門もメンバー募集中の段階なので、これから大会に出てきたら応援したい。

俺みたいな一般の(下手くそな)プレイヤーにとって競技シーンが盛り上がるっていうのは、観戦が楽しいこと以外にもプレイヤー人口が増えるというメリットがある。対戦ゲームは人が多いほうがマッチングしやすいし、自分に近い実力の人とも当たりやすい。特に実力が低い層はボコられてすぐやめがちなので少しでもたくさん人が来てくれたほうがいい。そういう意味ではやっぱり盛り上がってほしいと思う。