蟹3

感想と怪文書

大腸内視鏡検査を受けた

血便が出たので大腸内視鏡検査をした。結論から言うと異常なかった。
数年前に笑っちゃうくらい大量の血を便器にぶちまけて以来、年に1,2回血便が出る身体になってしまった。最もヤバかった初体験(?)の時が病原性大腸菌O-157の親戚みたいな)によるものだったので、それ以降もどうせそれだろうと思い放置していた。さすがにちょっと心配になったのと会社休む口実にしたかったので再び下血したタイミングで受診。そんな頻繁に感染症なるかね?ということで別の病気を疑い検査決定。

前日は消化に良いもののみ摂取可。おにぎりとおうどんを食べる。夜に腸の運動を促す錠剤2錠。
当日は検査終了まで絶食。ガスを出しやすくする錠剤2錠。朝7時から下剤を15分おきにコップ1杯飲む。全部で1.8リットル。癖の強いスポーツドリンクという感じで美味しくはないが普通に飲める。しばらくするとうんちタイムスタート。トイレを出たり入ったり。数時間で黄色い水しか出なくなる。お尻の穴はおしっこ用ではないのでめちゃめちゃ痛い。下痢がひどい時と同じ。ウォシュレットで洗おうとしたら「んぁ~おぉう」みたいな鳴き声が出た。情けない。穴まわりからほんのちょっとだけ血も出た。検査に支障があるのではないかと心配になる。(なかった)

13時過ぎ水が出なくなってくる。15時検査。予約してたのに30分待たされる。この時間帯は内視鏡予約だけなので横に座ってるおっさんもこれから挿し込まれるのだと思われる。幸あれ。名前を呼ばれ、更衣室で下だけ専用のズボンに着替える。お尻部分に穴が開いてる。えっち。
検査直前、臀部に腸の運動を抑える筋肉注射。痛い。やわらかい所に針刺すのやめて。普段下痢やうんちを押しとどめる菊の門番も初めて外からやって来る侵入者にさぞ驚いているだろう。二度と来るな。そんなに痛くはない。痛くはないが、体内に異物があるのは感じられるし、動いてるのもわかる。端的に言って非常に気持ちが悪い。腸管が狭まっているらしき部分ではカメラが隙間を押し広げて先に進む感触もわかる。わかりたくない。ときどき「んっ…」などと声が漏れてしまう。果てしなく情けない。セックスの時女性は気持ちよくなくても声が出るという話は本当かもしれないと思った。穴違いとはいえ体内に棒状のものを突っ込むのがこんなにも不愉快だということは、セックスも女性側はかなり嫌なのではないか。愛があればいいのか?縁がないのでわからないし女でもないのでわからない。(無知の知)万が一、女性がこんな思いをしているなら性行為など到底許されるものではないと検査台の上で思った。錯乱している。
モニターには自分の腸壁が文字通り赤裸々に映っており、先生が「ここはナントカ結腸で~いまナントカ結腸通った~」とかなんとか解説してくれた。ちょっとそれどころじゃない。異常なしという結果通り素人目にも問題なさそうに見えた。しょっちゅう下痢ピーしているので大腸君にはあまり良い印象がないが、実際会うと普通に良い奴っぽかった。オフ会あるある。(印象が悪い人間とオフ会をしたことはない)
大腸ガンだったとしてもガーンと言えるくらいの気持ちでいたが、ポリープすらもなく綺麗で良かった。今回の出血も大腸菌が検出されたので感染症が原因、検査時点では既に完治という診断に終わった。何回も繰り返す理由は不明。菌への抵抗力が弱いのかもしれない。

病院によっては検査後しばらく横になって休むとか書いてるとこもあったが特になくさっさと直帰。一言も欲しいと言ってないのに先生が大腸の画像をCDにコピーして渡してくれた。なんで?捨てようかと思ったが、見たいとか言う気が狂った友人がいたので捨てなくてよかった。ゼルダの伝説に出てきそうとのこと。
今後もおそらく忘れた頃に何食わぬ顔で血便が出る気がするが、自信を持って無視していこうと思う。女性は毎月血が出ているのだから年1回など大したことはない。血便や内視鏡を経て女心に少し近づいたような気がする。(まだ錯乱している)